伊弉諾尊(イザナギ)の黄泉下り 〜 日本神話 〜

伊弉諾尊(伊邪那岐命 イザナギノミコト)と伊弉冉尊(伊邪那美命 イザナミノミコト)による国産みが終了すると、次に山、海、土、岩、五穀、木、風の神々を産み、 最後に火の神である火之神迦具土神(ホノカグツチノカミ)を産む。 その際、伊弉冉尊は女陰を焼かれ死亡し黄泉の国へ行く。

伊弉諾尊は怒り、十拳剣で火之神迦具土神の首を刎ねると、 飛び散った血から数々の神々が誕生した。 伊弉諾尊は悲しみ伊弉冉尊を連れ戻しに黄泉の国(黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)へ行く。 戸口で迎えた伊弉冉尊に伊弉諾尊は、未だ国造りは終わっていない。 一緒に戻り再び国造りをしようではないかと言うと、 伊弉冉尊は私は既に黄泉の国の食物を口にしてしまいました。 ですが、黄泉の国の神に戻れるように頼んでみます。私が戻るまで決して中に入らないように。 と、言い残し奥へと消えていった。

伊弉諾尊は暫く待っていたがあまりにも長いので、中へと踏み込んでしまう。 するとそこには、伊弉冉尊の身体にウジが湧き、 八の雷神がとりついた醜い妻の死体があった。 伊弉諾尊は死体を見て逃げ出してしまう。 伊弉冉尊はよくも恥をかかせたなと、黄泉醜女と千五百の神々を連れ追いかけた。

伊弉諾尊は十拳剣を振り回し逃げるが、追い付きそうになると、かずきものを投げた。 すると葡萄の房となり、伊弉冉尊がそれを食っている間に逃げるが、 又追いつきそうになり櫛を折り投げると筍になった。伊弉冉尊は食い終わった後、八雷神に後を追わせた。 雷神が追いつきそうになったので三個の桃(意富加牟豆美命)を投げて逃げる。 生と死の境において伊弉諾尊は大岩(千引石(チビキノイワ)と杭で入り口を塞ぐと 向こうより毎日1000人の生者を殺してやると叫ぶので伊弉諾尊は、なら俺は1500人の女に子を生ませようと言い返した。

黄泉で汚れた伊弉諾尊は、日向の阿波偽原に行き身を禊祓した。

最後に顔を洗うと、左の目からは天照大御神(アマテラスオオミカミ)、 右の目からは月読命(ツクヨミノミコト)、 鼻からは須佐之男命(スサノオノミコト)が誕生した。伊弉諾尊は喜び三柱を三貴子(ミハシラノウズノミコ)と名付け、 天照大御神には高天原を、月読命には夜の国を、須佐之男命には海原を託した。

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