地上の王ナフシャ 〜インド神話〜

地上の王

インドラが七つの河を占有する龍ヴリトラを倒そうとしたが、 ヴリトラの力は絶大で苦戦する。そこで、神々とヴリトラは一時休戦することにしたが、 ヴリトラは一つの条件を出した。 それは、昼であろうと、夜であろうと私を殺すな。 湿った物、乾いた物、いかなる武器でも私を殺すなであった。 神々は了解した。が、ヴィシュヌが知恵をめぐらし、暁の時、海の泡でヴリトラを殺すようにインドラに命じる。 ヴィシュヌは泡に化け、インドラが泡を投げつけ、油断しているヴリトラを殺した。

だが、卑怯な手を使いヴリトラを倒したインドラは後悔し、海中へと身を隠した。 その為、地上には干魃が襲い、田畑は荒れ、多くの人々が死んでいった。 そこで神々は、誰を神々の王の座につけようか相談し、地上の王ナフシャを神々の王として迎えることにした。

神々から、目の前の者の力を己の力に出来る能力を条件に神々の王となったナフシャは、 インドラの妻シャチーを妻にしようとする。 ナフシャの言動に困った神々はインドラに助けを願おうと、 海辺で祭祀を行いインドラを待った。

海辺より現れたインドラはシャチーに、私を妻にしたいのなら世界中の聖仙に輿を担がせ迎えに来させなさいと言うように伝える。 ナフシャは聖仙を集めようと、聖仙に対し無礼な行いをしたため力を失い、天界から地上に落とされ、 インドラが再度神々の王の座に就いた。

インドラは、バラモンの血を受け継ぐヴリトラを倒したことにより、後には地位を落とされていく。

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