女神カビヤカ 〜インカ神話〜

ある時ぼろをまとい貧者の格好をした男がおり、人々から蔑まれていた。 その男は女神カビヤカに思いをよせ、我が身を美しい鳥に変え娘に近づき、 己の精子をルクマの実に変えて娘に与えた。 娘はその実を口にした為、処女の身で子を宿した。

子が生まれて一年が経ったとき、カビヤカは子供の父親を探す為神々を集めた。 子供は神々の中の末席にいる、古汚い男の元に歩み、この男が父親と告げた。 カビヤカはこのような男に身を汚されたことに屈辱し、子供を抱え走り去ってしまった。 古汚い男は真の姿に戻り、娘を追いかけた。 この男の名はヴィラコチャ、万物の創造神である。

神は途中コンドルに会い娘の行方を聞くと、まだそんなに行っていません。すぐに追い付きますよ。 と答えた。 ヴィラコチャは喜び、コンドルに山谷を越えて飛びまわる力と、 何物にも襲われる事の無い高い場所に巣を作る許可を与え、 持ち主の無い食べ物、死んだ動物なら好きなだけ食べてもよいと告げ去った。

娘を追いかけると狐に会った。 狐は娘は遠くへ行きました。もう追い付きません。と答えたので、 神は狐に人間に嫌われる匂いをつけ、狩られるようにした。

次にピューマに会うと、ピューマはまだ大丈夫ですよ。と答えたので神は獣の王の地位を与えた。

鷹も神をはげましたので、力を与えた。

雄武は無理ですよと言ったので、声をかん高くされ人間に捕まりすぐに殺される運命にされた。

ようやくパチャカマ海岸でカビヤカに追い付いたとき女神と子は岩に姿を変えていた。

 ※ヴィラコチャはコニラヤとも呼ばれる