リンガ伝説 〜インド神話〜

世界の終末(カルパ・Kalpa)、ヴィシュヌが水底で眠っていた所に光明が生じ、中よりブラフマーが現れ出た。 ブラフマーはヴィシュヌに対し、私は宇宙の創造神だが汝は何者か問うと、 ヴィシュヌもまた、私は創造神であると答えた為、両者は争いを始めた。 すると、二人の前に火炎を放つリンガ(Linga)が現れた。

二人はとりあえず争いを中止して、ブラフマーは白鳥に姿を変えてリンガの頂へ、 ヴィシュヌは野猪に姿を変えて底へと向かった。 だが、リンガが余りにも巨大な為に、二人の神は己以上の存在を知り賛歌を唱えた。 するとリンガから三眼、千手千足を有し、弓(Pina’ka)と三叉戰を持ち、 象の皮を身に纏い、ナーガを腰に着けたシヴァが現れた。

シヴァは雷鳴のように響く声で両者に、我々は三神一体(トリムールティ)であったが、今は三体に分けられた。 ブラフマーはヴィシュヌの未来から、私はカルパの発生時に怒ったヴィシュヌの額から誕生する。 と告げて姿を消した。

  (ブラフマーはシヴァの右の腰、ヴィシュヌは左の腰から誕生したとも言われる)

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